外見こそ似ている両者ですが、体の中を可視化するメカニズムはまったく別物です。
CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)は、X線を用いて身体の周囲を360度回転しながら連続撮影し、コンピュータで輪切りの断面画像を再構成します。レントゲン撮影の進化版とも言える技術で、短時間で広範囲を細かくスキャンできる点が最大の特徴です。検査時間は部位にもよりますが、実際の撮影自体はわずか数十秒から数分程度で完了します。
対するMRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像法)は、放射線を一切使いません。トンネル内の超強力な磁石と電波を利用し、体内の水分に含まれる水素原子の反応を捉えて画像化します。放射線被曝がゼロである一方、検査中は「工事現場のような激しい打撃音」が響き、検査時間も15分から30分程度じっと横たわっている必要があります。