紫吹淳さんを語るうえで欠かせない「ばあや」とは、一体どのような人物なのでしょうか。その本名は菅由美子(すが ゆみこ)さん。紫吹さんより約16歳年上で、もともとは芸能関係者ではなく、紫吹さんの熱狂的な一ファンでした。
二人の出会いは、紫吹淳さんが宝塚歌劇団で頭角を現していた現役時代にさかのぼります。宝塚には独特のファンクラブ文化や私設ファンクラブによるサポート体制が存在しますが、菅さんは熱心な私設スタッフとして献身的に紫吹さんを支え続けました。やがて紫吹さんが宝塚月組トップスターに就任し、さらに2004年に劇団を退団して芸能界へ進出する際、紫吹さんの母親から「娘の身の回りを支えてほしい」と直々に託されたことが、専属マネージャー就任のきっかけでした。
それ以来、菅さんは個人事務所の代表や現場マネージャーとしてだけでなく、生活全般を支える「同居人兼保護者」として、30年近くにわたり紫吹淳というスターに人生を捧げてきたのです。紫吹さんが舞台上で輝き続けるための「影のプロデューサー」であり、血縁関係のない他人がここまで自己犠牲的に尽くす関係性は、芸能界広しといえども極めて稀有な例といえます。