ジェネット・マッカーディの名が再び世界中のメディアのトップを飾ったのは、2022年8月に刊行された自叙伝『I'm Glad My Mom Died(邦題:母が死んでよかった)』でした。挑発的なタイトルが話題を呼び、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストで首位を独走、累計発行部数は200万部を超える社会現象となりました。
本書では、幼少期から母デブラによって芸能界へ送り込まれ、過激な食事制限によって摂食障害(拒食症と過食嘔吐)を発症させられた生々しい実態が赤裸々に綴られています。さらに、ニッケルオデオン時代における番組制作陣からの不適切な扱い(未成年飲酒の強要や不快なマッサージなど)や、スピンオフ番組『サム&キャット』での待遇格差を巡る葛藤、口止め料として30万ドル(約4,000万円)を提示されたものの拒否した経緯まで暴露され、エンタメ業界に激震が走りました。
テレビ画面で見せていたサムの豪快な大食いキャラクターとは裏腹に、私生活では重度の摂食障害と闘っていたというギャップは、多くの視聴者に深い衝撃と痛惜を与えました。