木造の風合いを維持しつつ、現代の巨大地震や台風に耐えうる強度をいかに確保するか。今回の改修工事において最も重視されたのは、景観への配慮と先端技術の融合だった。主ロープや補強材には最新の耐候性高強度素材を採用。外観からはハイテク資材が浮き出ないよう、特注の木目調仕上げや自然塗装が施されている。
さらに橋脚周辺には小型の振動センサーが組み込まれ、通行量や強風による揺れデータをリアルタイムで解析するシステムが稼働を開始した。過度な横揺れが発生する前に対策を講じる先回り型の保守管理体制が構築されたことで、訪れる人々はこれまで以上に安心して渓谷美を堪能できる環境が整った。