国立国語研究所が実施する現代日本語コーパスの調査によると、手偏の漢字は動詞としての使用頻度が極めて高い一方で、手書き機会の激減により「読めるが正確に書けない」漢字の筆頭に挙げられることが多い。
「挨拶(あいさつ)」の「拶」は手偏に「巛+夕」であり、「逼迫(ひっぱく)」の「迫」ではなく手偏の「拶」であること。「躊躇(ちゅうちょ)」と並んで誤記の多い「摩擦(まさつ)」の「擦」など、部首の細部が曖昧になりがちだ。『大漢和辞典』に収録されている数千の手偏文字の多くは歴史の中に眠っているが、日常で使う約100字の常用漢字だけは完璧に手中に収めておきたい。