芸能界におけるハーフタレントのイメージには、時に先入観による誤解が生じます。藤田ニコルに関しても、長年にわたり誤った情報が拡散されてきました。
特に多いのが「父親から巨額の養育費を受け取っていたのではないか」という憶測です。しかし、報道関係者や本人の回想録によると、離婚後の養育費の支払いは早期に滞り、母親が単身で借金や生活費を背負う形となっていました。彼女が中学生でモデルデビューを果たした背景には、単なる華やかな憧れだけでなく「早く自立して母の金銭的負担を減らしたい」という強い経済的切迫感がありました。
また、「ハーフだから苦労せずにモデルになれた」という見方も事実無根です。2009年にローティーン向けファッション誌『nicola(ニコラ)』の第13回モデルオーディションでグランプリを獲得し芸能界入りしたものの、当初は読者アンケートで人気最下位を争うなど、長い不遇の時代を経験しています。自らメイクやポージングを徹底研究し、ファンレターに直筆で返信を書き続ける泥臭い努力によって、現在の地位を切り開きました。