このブランドの根底にあるのは、1988年のロサンゼルスで産声をあげた無骨なバイカーカルチャーだ。創業者であるリチャード・スタークが、自身の愛車であるハーレーダビッドソンに乗るための本格的なレザーウェアを求めたことからすべてが始まった。
そこに天才的な彫金師であるレナード・カムホートが合流したことで、レザーの留め具やジッパープルに過ぎなかったシルバーパーツは、息をのむような芸術品へと昇華した。彼らが確立したゴシック・アメリカン・ファッションの文脈は、それまでの華奢で繊細なジュエリーの概念を根底から覆した。無骨でありながら計算し尽くされた曲線美は、荒々しいバイカーたちの魂を宿したまま、現代のハイエンドカルチャーへと受け継がれている。