こうした構造的課題に対し、大手物流企業は技術革新による打破を試みている。注目を集めているのが、全長21メートルを超える超大型のダブルス・トレーラー型積載車だ。特殊車両通行許可の申請要件緩和を受け、主要な高速道路ネットワークを中心に導入が急速に進んでいる。
従来の大型積載車が5〜6台の搬送にとどまるのに対し、最新式のダブルス・トレーラーは1回のアプローチで最大9〜10台の乗用車を運搬可能だ。油圧昇降フレームの超軽量化や炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の採用により、車両自重を大幅に削り落とすことで、重量EVの積載時でも法的制限をクリアする設計が実現した。輸送1回あたりの二酸化炭素排出量削減にも寄与するため、各社の環境投資としての側面も強まっている。