ネット上の口コミで時折目にする「ナゴヤドームで水筒を没収された」という物騒な体験談。その真相を現地警備の規定から紐解くと、ドーム側が水筒本体を不当に奪い取っているわけではなく、特定のNG条件に抵触して入場拒絶または中身の破棄・一時預けを迫られた結果であることが浮き彫りになります。
ゲートで止められる代表的なパターンは以下の3点です。
まず第一に警戒されるのがアルコール類の混入です。主催者規定により、アルコールの場内持ち込みはいかなる容器であっても固く禁じられています。自宅からビールやハイボール、缶チューハイを水筒に移し替えて持ち込もうとする不正は手荷物検査側も熟知しており、少しでもアルコール臭が漂ったり、不審な開閉音が検知された場合、キャップを開けて匂いの確認やその場で一口飲むことを求められます。拒否した場合は当然入場できません。
第二に水筒サイズ容量制限と形状の問題です。座席スペース(座席幅約45cm程度)の足元に収まらない3リットル以上の大型スポーツジャグや、金属剥き出しの威圧的な大型保冷ジャーは、周囲の避難動線を塞ぐ「大型手荷物」あるいは「投擲時の危険物」と判断され、ドーム内への持ち込みを断られるケースがあります。
第三に、容器の劣化や破損により液体漏れの危険がある状態です。検査員が触れた際に著しく中身が漏れ出していると、他者の衣類やシートを汚す恐れがあるとして対処を求められます。「没収された」と憤る声の多くは、こうした違反事項を巡って入場を拒まれ、敷地外のロッカーへ預けに行くか、その場で中身を捨てざるを得なくなった来場者の誤解や誇張が含まれているのが実態です。