「たった3分程度の軽い体操で何が変わるのか」という疑問を持つ人は少なくありません。しかし、運動強度の国際的指標であるMETs(メッツ)を用いた検証データによると、ラジオ体操第1を正しいフォームでしっかりと行った場合の運動強度は約4.0〜4.5METsに達します。これは平地での速歩や自転車移動、軽めの筋力トレーニングに匹敵する数値です。
気になるラジオ体操第1の消費カロリーは、体重60kgの成人で1回あたり約12〜15kcal前後。数値単体を見ると小さく感じられますが、最大の価値は直接のカロリー消費ではなく、基礎代謝の向上と深層筋肉(インナーマッスル)の覚醒にあります。胸郭を大きく開き、肩甲骨と股関節を連動させることで褐色脂肪細胞が刺激され、1日を通してエネルギーを燃焼しやすい体質へと導くため、ラジオ体操第1の効果はダイエットの土台作りとして極めて強力です。
さらに、デスクワーク主体の現代人が抱える慢性的なラジオ体操第1による肩こり・腰痛改善効果も見逃せません。長時間の同一姿勢で固まった胸椎の回旋運動を促し、骨盤周辺の血流を瞬時に改善するため、毎日のコンディショニングツールとしてこれ以上の処方箋はありません。