東北の各地では、悲劇を二度と繰り返さないために自らの辛い体験を言葉にする3.11語り部による証言記録の活動が続けられています。自らの幼い子や孫を津波で亡くした語り部たちは、涙をぬぐいながら全国から訪れる修学旅行生や防災関係者に向けて、当時の凄惨な状況と避難判断の難しさを訴えかけています。
震災を知らない若い世代が増えるなか、震災の記憶を伝える伝承活動は新たな岐路を迎えています。デジタルアーカイブの構築や遺品の展示を通じて、幼い子どもたちがかつてそこに生きていた温度感を伝える取り組みは、単なる記録保存にとどまらず、「生き抜くための強い意志」を次世代へ引き継ぐための極めて重要な社会的使命を担っています。