気になる「すしざんまいのソマリア事業の現在」ですが、現地の情勢は依然として平穏一辺倒とは言えません。ソマリア国内ではイスラム過激派組織「アル・シャバブ」の活動が続いており、外務省の海外安全情報では現在もソマリア全土に「レベル4:退避勧告」が出されています。
近年の紅海・アデン湾周辺では、フーシ派による商船攻撃などの地政学リスクが高まった隙を突き、一部地域で海賊行為の再開が散発的に観測されるなど緊張が続いています。喜代村の現地事業も、治安悪化や輸送コストの急騰、現地の政情不安などの影響を受け、当初計画していたような「安定的なマグロ輸入サプライチェーン」の全面稼働は極めて難易度が高い状況に直面してきました。
それでも、木村社長が撒いた「魚を獲って生きる」という種は現地に確実に残り、元海賊の若者たちが武器を置き、港湾労働や沿岸漁業に従事するきっかけを作った意義は色褪せていません。