リンダカラー∞を理解する上で欠かせないのが、3人の極めて特異なパーソナリティと結成のプロセスです。彼らは養成所で偶然出会った仲間ではなく、極めて濃厚な人間関係の積み重ねの上に立っています。
デン(Den)は1994年生まれ、神奈川県横須賀市出身。ネタのすべての作・演出を手掛けるブレーンであり、ステージ上では絶対的カリスマを演じ切ります。しかし、その素顔は極めてストイックな努力家であり、かつては正統派漫才にこだわり抜いて挫折を味わった経験を持ちます。「自分は何者かになれる」という痛々しいまでの自己肯定感を逆手に取り、キャラクターへと昇華させた手腕は業界内でも高く評価されています。
相方のたいこーは、デンとは小学校時代からの幼馴染という最も古い理解者です。野球部で共に汗を流した関係性があり、舞台上でデンを褒めちぎる姿には、作為を超えた純粋な愛情とリスペクトが滲み出ています。彼の底抜けに明るいハイテンションなコールがあるからこそ、デンの尊大なキャラクターが嫌味にならず、愛されキャラとして成立します。
そして最大のゲームチェンジャーとなったのが、2022年5月に電撃加入したりなぴぴです。1998年生まれの彼女は、お笑い芸人としての養成所経験はおろか、芸能界のキャリアすらない完全な素人でした。アパレル店員やシーシャバーの店員として働いていた彼女は、元々はリンダカラーの熱烈な一ファン。客席からライブを見ていた彼女に対し、ライブの幅を広げたいと考えていたデンが「ステージに立ってみないか」と直接声をかけたことが加入のきっかけでした。
「ファンがそのままメンバーになる」という前代未聞の事態に、当初は事務所関係者からも懸念の声が上がったと報じられています。しかし、デンが見抜いた通り、彼女の物怖じしない堂々とした立ち振る舞いと独特のアンニュイな美しさは、トリオのビジュアルと世界観に圧倒的な説得力を与えることになりました。