台湾ラーメンばかりが脚光を浴びがちですが、矢場味仙の本質は「スピードと火力が生み出す極上の大衆台湾料理」にあります。1999年のオープン以来、厨房で巨大な中華鍋を振るい続ける熟練の点心師・料理人たちが作り出す一品料理は、席について注文してから数分以内で次々とテーブルに叩きつけられる驚異的なスピード感を誇ります。
常連客が席に着くなり間髪を入れずに注文する「絶対的ツートップ」が、「コブクロ」と「青菜炒め」です。
冷製で供されるコブクロ(豚の子宮)は、徹底的に下処理されたコリコリの食感が命。そこに輪切り唐辛子、生の刻みネギ、ニンニク、酢醤油を惜しみなくぶっかけた一皿は、強烈な酸味と辛味がビールを呼び寄せて止みません。ネットの口コミでも「これなしで矢場の夜は始まらない」「タレをチャーハンにかけて食べるのが至高」と熱烈な支持を集めています。
一方の青菜炒めは、超強火の油でわずか十数秒で炒め上げられたシャキシャキの歯ごたえが特徴。皿の底に溜まった透明なスープには、ニンニクの旨味と塩気が凝縮されており、青菜を食べ終えた後のスープを飲み干す客が続出するほどの魔力を持っています。
さらに、甘辛いタレが骨まで染み込んだ「手羽先」、アサリの身が見えないほど唐辛子とネギに埋もれた「アサリ炒め」、そしてシンプル極まりないパラパラ食感の「ニンニクチャーハン」。これらを複数人でシェアしながら胃袋を満たし、最後の締めに台湾ラーメンを啜るのが、矢場味仙を120%満喫する王道ルートです。