新橋駅を取り巻く景観の変化は凄まじい。銀座と虎ノ門という2大拠点の結節点でありながら、長年どこか昭和の哀愁を色濃く残していた街並みが、新橋駅西口地区市街地再開発事業によって急速にモダンな顔つきを手に入れつつある。東日本旅客鉄道が主導する駅改良によって構内移動のストレスは大幅に低減され、かつて迷宮のようだった乗り換え動線はクリアになった。
足元で進むのは、単なるオフィス街の更新ではない。羽田空港への直通アクセスや東京駅への近接性を武器に、インバウンドと国内レジャー層を巻き込んだ「都市観光」の最重要ハブへの転換だ。隣接する汐留シオサイトの近代的な摩天楼と、西口・烏森口に広がる雑多な飲食街のコントラスト。そのカオスな魅力に引き寄せられる旅人が急増し、街全体の宿泊単価を押し上げている。