しかし、順風満帆に見える産地にも気候変動の波は容赦なく押し寄せている。海水温の上昇や高潮被害など、従来の勘と経験だけに頼る漁業では対応しきれない場面が増えてきた。
そこで立ち上がったのが、20代から30代を中心とする若い世代の養殖業者たちだ。彼らは海中にIoTセンサーを取り付け、塩分濃度や海水温、プランクトン量をリアルタイムでスマートフォンに送るシステムを導入。データを可視化することで、いかだの移動時期や収穫のベストタイミングを分単位で弾き出している。
伝統的なアマモの手植え作業というアナログな環境保全活動と、最新のデジタル技術。相反する二つのアプローチを融合させることで、持続可能な未来への手応えを確実に掴みつつある。