ユーザーの間で「政治的プロパガンダではないか」「特定の業界への忖度があるのでは」と囁かれる背景には、歴代の流行語大賞でおかしいと物議を醸したノミネートの歴史があります。過去には「保育園落ちた日本死ね」(2016年トップテン)や「アベ政治を許さない」(2015年トップテン)、「集団的自衛権」(2014年トップテン)など、特定の政治的主張を色濃く反映したフレーズが選出され、大規模な炎上に発展しました。
また、スポーツ界隈、とりわけプロ野球関連の言葉(「神ってる」「トリプルスリー」「リアル二刀流/ショータイム」など)が毎年のように大賞や上位に選ばれる傾向に対して、「野球ファン以外には全く浸透していない」という流行語大賞の違和感と真相を巡る議論が絶えません。授賞式に登壇できるキーパーソンを招聘しやすい言葉が選ばれているのではないかという「表彰式イベントとしての興行的な忖度」を疑う見方も根強く存在します。
大衆の口の端に上った自然発生的な流行よりも、メディアが社会を啓蒙・告発するための「メッセージ性の強い言葉」を意識的に引き上げる選考姿勢が、流行語大賞の忖度や政治的偏向と受け取られる構造を生み出しています。