SNSや製菓コミュニティの投稿を徹底検証すると、初心者がつまずくポイントには明確な共通項が存在します。編集部で実際に同条件のテスト検証を行い、浮き彫りになった3大トラップを解説します。
第一のトラップは「焼成中のオーブン開閉」です。「綺麗に膨らんでいるか確認したい」と途中で扉を開けてしまうと、庫内温度が一瞬で20〜30℃低下します。膨らみかけたシュー生地の内部はまだ蒸気圧で支えられているだけの柔らかい状態のため、冷気に触れた瞬間に一気にしぼみ、二度と元には戻りません。焼き色がしっかり付き、割れ目の奥まで茶色くなるまでは絶対に扉を開けてはいけません。
第二のトラップは「天板の油分・水分残り」です。オーブンシートの下に水分が残っていたり、余分な油が塗布されていたりすると、生地の底面が均一に熱を受け取れず、底が窪んだり生焼けになったりします。シルパン(メッシュ状のベーキングシート)を使用すると、余分な油分が抜け、底面までザクッとした心地よい食感に仕上がります。
第三のトラップは「卵の全量投入」です。レシピに「卵2個」と書いてあっても、卵のサイズや粉の加熱具合によって吸水率は毎回微妙に異なります。最後の大さじ1杯分の卵液は、生地の落ちるスピードを見極めながら少しずつ足す慎重さが求められます。