12月中旬、凍てつく空気の中でピークを迎えたふたご座流星群は、期待を遥かに上回る大スケールのショーを繰り広げた。月明かりの影響が比較的少なかった時間帯、1時間あたり数十本を超える流星が地平線から放射状に飛び出し、SNSはリアルタイムの歓喜の声で埋め尽くされた。
特に特筆すべきは、流星が通過した後に数秒間留まる「流星痕」の観測数の多さだ。上層気球や高感度カメラの連続撮影によって、高度100km付近の上層大気に漂う風のシアー(風速・風向の差)が浮き彫りにされた。寒さを忘れて夜空を仰ぎ続けた人々の目には、単なる光の筋ではなく、地球の大気が生きている証そのものが焼き付けられたのだ。