フロスはどこまで入れる?歯茎の痛みを防ぐ正しい深さと通し方

フロスはどこまで入れる?歯茎の痛みを防ぐ正しい深さと通し方

フロスはどこまで入れる?歯茎の痛みを防ぐ正しい深さと通し方の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

フロスを挿入する深さの明確な基準は、「歯肉溝(しにくこう)」と呼ばれる歯と歯茎の境目にある浅い溝へ1〜2mm沿わせる深さです。

多くの方が誤解しがちですが、歯と歯が接している部分(コンタクトポイント)に糸を通して満足してしまうと、プラークが最も蓄積しやすい「歯肉縁下(歯茎に隠れた部分)」の汚れを取り残してしまいます。歯周病菌は酸素を嫌う嫌気性菌であるため、空気に触れにくい歯茎の浅い溝の中に潜伏します。そのため、糸をコンタクトポイントの下まで通したら、そのまま歯の側面に沿わせてスッと1〜2mmだけ溝の中へ滑り込ませる動作が必須となります。

ただし、4mm以上の深さがある「歯周ポケット」の底部まで無理やり押し込む必要はありません。歯肉溝の底には歯と歯茎を強固に結びつける「付着上皮」という極めてデリケートな組織が存在します。ここを強い力で突き破ってしまうと、歯茎の結合組織が断裂し、細菌感染や歯茎が下がる原因となるため注意が必要です。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。