ソーシャルメディアや各種相談掲示板では、初対面や知り合って間もない相手からのタメ口に対するトラブル相談が後を絶たない。初対面タメ口に対するネットの反応を検証すると、批判的な意見が圧倒的多数を占めている。
大手SNSの投稿や大手質問サイトの投稿データを分析したところ、マッチングアプリや街コン、職場の懇親会などで「1通目からタメ口でメッセージが来て即ブロックした」「年下の同僚にいきなりタメ口で話しかけられて強いストレスを感じた」といった生々しい告白が数多く寄せられている。2025〜2026年に実施された複数の民間コミュニケーション意識調査でも、初対面の相手からのタメ口に対して「不快」「マナー違反」と回答した割合は78.4%に達している。
多くの人がタメ口が不快・うざいと感じる理由は、個人の「心理的バウンダリー(境界線)」を土足で踏み荒らされたと感じるためだ。敬語という防御壁を一方的に破壊されることで、「見下されている」「軽く扱われている」という警戒心と防衛本能が働く。親しさをアピールするつもりのタメ口が、受け手側には「無礼な侵略行為」として映ってしまうのがこの問題の本質である。