「うちの子は生まれつきしっぽが短いから感情が読めない」「柴犬のように背中に巻き付いている尾はどう見ればいいのか」という疑問は非常に多く寄せられます。フレンチブルドッグ、ボストンテリア、ウェルシュ・コーギー(断尾種含む)などの短尾種や、日本犬特有の巻き尾を持つ犬種でも、基本原理は共通しています。
短いしっぽの犬を観察する際は、「しっぽの根元の角度」と「お尻全体の振動」に注目します。喜んでいる時はお尻全体が左右に大きくフリフリと揺れますが、緊張している時はしっぽの根元が上方に固くロックされ、お尻の筋肉全体がカチカチに硬直します。
柴犬などの巻き尾種の場合、リラックス時は尾の巻きが自然に緩み、好意を示す時は巻き尾のまま左右にブンブンと回転するように動きます。逆に、警戒や敵意が高まると、巻き尾が限界まで固く引き締まり、背中のラインよりもさらに高くそそり立ちます。しっぽの可動域が狭い犬種ほど、耳の向き、口元の引き締まり具合、瞳孔の開き具合といった他の身体部位と連動させて判断するスキルが求められます。