「ブルーベリーを食べれば視力がグングン回復する」というイメージは、昭和から平成にかけて広く定着しました。しかし、眼科医学の観点から言えば、眼軸長が伸びて焦点が合わなくなる軸性近視や、角膜の屈折異常そのものが果実の摂取によって元に戻ることはありません。この点において、「視力回復は嘘」という指摘は医学的に正しいと言えます。
そもそも、この噂が世界中に広まったきっかけは第二次世界大戦中に遡ります。英国空軍(RAF)のパイロットであるジョン・カニンガム大尉が夜間飛行で抜群の戦果を挙げた際、「ブルーベリージャムを毎日食べていたおかげで夜目が利くようになった」と報道されたことが発端でした。しかし、近年の歴史的検証や軍事記録の開示により、このエピソードは英国軍が極秘開発した新技術『機上迎撃レーダー(AIレーダー)』の存在をナチス・ドイツ軍から隠蔽するためのカモフラージュ情報戦(プロパガンダ)であったことが明らかになっています。
それでは、ブルーベリーの健康効果そのものが完全な偽りなのかといえば、決してそうではありません。2020年代以降に行われた複数の二重盲検プラセボ対照試験(RCT)において、ブルーベリーに含まれるポリフェノールの一種「アントシアニン」には、VDT作業(ディスプレイ作業)に伴う一時的な目のピント調節機能低下を和らげ、眼精疲労感を軽減する効果が確認されています。眼球の構造的な視力回復ではなく、「酷使によってフリーズした目の調節機能を元に戻す」というアプローチにおいて、確かな科学的根拠(エビデンス)が確立されています。