ガチ中華「鉄鍋炖」なぜ大流行?本場中国東北の味と東京の名店を解剖

ガチ中華「鉄鍋炖」なぜ大流行?本場中国東北の味と東京の名店を解剖

ガチ中華「鉄鍋炖」なぜ大流行?本場中国東北の味と東京の名店を解剖についての最新情報を徹底解説します。

本格中華ファンの間で話題沸騰の「鉄鍋炖」の読み方は「ティエグオドゥン(tiě guō dùn)」。中国語で「鉄鍋(ティエグオ)」は文字通り鉄の鍋、「炖(ドゥン)」はとろ火でじっくり煮込む調理法を指します。発祥地は、氷点下20〜30度にも達する厳冬期で知られる中国東北部(旧満州エリア:黒竜江省、吉林省、遼寧省)。厳しい寒さを乗り切るため、現地の伝統的な暖房設備である「炕(オンドル)」の横に備え付けられた大きな竈(かまど)で、家族や村人が一堂に会して巨大鍋を煮込んで暖を取った農村の食文化がルーツです。

かつて日本で親しまれた町中華や四川系料理とは異なり、中国東北料理の鉄鍋料理は、唐辛子による激しい辛味ではなく、黄豆醤(大豆発酵味噌)や八角、桂皮(シナモン)、ネギ、生姜などをベースにした奥深い醤油味と豊かなコクが特徴です。テーブルそのものが竈のように設計されており、客席の目の前で店員が薪やガスバーナーで一から炒め、スープを注ぎ、重厚な木の蓋をしてじっくりと煮込んでいくライブ感こそが、この料理最大の醍醐味となっています。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。