ネット上の情報には、一部で事実と異なる誤解や、訪れて初めて気づく痛烈な盲点が散見されます。トラブルを未然に防ぐために、あらかじめ知っておくべき決定的な真実を3点整理します。
第1の誤解は、「海岸はどこでも完全に遠浅で足がつく」という安心感の過信です。須磨海岸は人工養浜工事によって遠浅ゾーンが拡張されていますが、波打ち際から20〜30メートルほど進むと急激に水深が深くなるブレイクポイント(深み)が点在しています。特に潮の干満差が大きい時間帯には、引き波(離岸流風の潮の流れ)が発生しやすいため、浮き輪に乗った児童が沖へ押し出されないよう保護者の監視が欠かせません。
第2の盲点は、水質と天候の相関関係です。通常時の検査データでは「水質AA〜A」という素晴らしいスコアを誇る須磨海岸ですが、「台風接近時やゲリラ豪雨の直後」は都市部河川からの流入によって一時的に急激な濁流・透明度低下が発生します。雨天翌日の午前中は砂浜への漂着物も多くなるため、晴天が2日以上続いたタイミングを選ぶことが快活な遊泳を楽しむ秘訣です。
第3に、クラゲ対策の盲点です。「ネットがあるから絶対に刺されない」と思い込むのは危険です。アンドンクラゲやカツオノエボシの本体はネットで遮断できても、網目に触れて千切れた有毒な触手片が網をすり抜けて浮遊してくるケースが8月中旬以降に報告されています。肌の露出を減らすラッシュガードの着用は、日焼け防止だけでなくクラゲ防護の意味でも不可欠な装備と言えます。