旅行者が陥りがちな最大のトラップが、「駅に行けば何でも揃う」という思い込みです。近鉄とJRの奈良駅は徒歩で約15分ほど離れており、構内に構える商業施設のテナント構成や在庫の傾向が明確に異なります。
近鉄奈良駅構内の近鉄奈良駅お土産売り場(タイムズプレイス西大寺や駅直結フロア)は、ならまち観光の動線上に位置し、観光客向けの銘菓や限定スイーツの品揃えが非常に充実しています。一方、JR奈良駅おみやげ処(ビエラ奈良など)は、奈良県内全域の特産品や地酒、奈良漬など、幅広い地域産品を網羅的に揃えている特徴があります。買いたい商品のターゲットが限定的な場合、駅の選択を誤ると「目当ての品が完売していた」「そもそも取り扱いがなかった」という事態に見舞われます。
また、情緒あふれる古い町並みが残る地域で展開されるならまち限定お土産雑貨も見逃せない盲点です。中川政七商店の創業地でもある奈良の麻織物や、伝統の奈良墨を用いたアロマディフューザー、鹿をモチーフにした繊細な真鍮アクセサリーなどは、ならまちの路地裏にある本店や直営工房でしか手に入らない限定品が多く存在します。「帰りの駅で買えばいい」と後回しにすると、二度と手に入らないケースがあるため事前のルート確認が欠かせません。