伝説の三忍の一人である大蛇丸が狙いを定めたのは、うちはサスケが秘める血継限界・写輪眼の才能だった。彼が少年の首筋に刻み込んだ「天の呪印」は、単なる肉体強化の呪導術にとどまらない。大蛇丸自身の生命力と意識の欠片を潜ませ、やがて宿主の肉体を乗っ取るための周到な苗床とする恐ろしい禁術であった。
音の四人衆が手配した四黒界の結界内で「醒眼液」を服用し、急激な肉体侵食に伴う死の苦痛を乗り越えた末に、覚醒の瞬間は訪れた。それは木ノ葉の忍としての平穏な未来を完全に捨てる決断であり、闇の力へと魂を売り渡す不可逆の儀式でもあった。チャクラの量が数倍へと膨れ上がる代償として、自らの精神と肉体を削り取る劇薬の真実がここにある。