最大の強みは、なんと言ってもその「圧倒的な着やすさ」だ。従来の浴衣といえば、腰紐を結び、おはしょりを整え、慣れない帯結びに苦戦するのがお約束だった。慣れていない人が一人で着るには、最低でも30分はかかる。
だが、現在のトレンドの中心にあるのは、上下がセパレートになったセパレート型や、ワンピースの上からレースの帯を巻くだけのワンタッチ構造だ。着付けにかかる時間はわずか3分から5分。猛暑が続く2026年の夏において、汗だくになりながら着崩れと戦うストレスから解放されるメリットは計り知れない。「一人で着られる」「トイレが楽」という身も蓋もない現実的な機能性が、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する若い世代の心を掴んで離さないのだ。