内村周子氏といえば、頭の左右に高く結い上げたお団子ヘアと、はじけるような笑顔を思い浮かべる方が多いはずです。時に「派手すぎる」「目立ちたがり屋」と賛否を呼びながらも、自分のスタイルを貫き通した姿勢の根底には、アスリートとしての強固なアイデンティティがありました。
長崎県出身の周子氏は、名門・純心女子高校から日本体育大学へと進み、体操競技に青春を捧げました。大学卒業後には指導者としてのキャリアをスタートさせ、夫・和久氏とともに長崎県諫早市に「スポーツクラブ内村」を開設。自宅兼練習場としてプレハブ小屋に器械体操器具を詰め込み、二人三脚で後進の育成に励んだ現場叩き上げの経歴を持ちます。
あのエネルギッシュな応援スタイルは、単なる母親の親バカではなく、勝負の厳しさを骨の髄まで知る一人の体操人として、我が子であり教え子でもある選手へ送った魂のゲキでした。