ランドセル市場において、カラーの多様化は一過性のブームから「標準的な選び方」へと昇華した。業界団体の調査によると、かつて市場の9割以上を占めていた黒と赤のランドセルの割合は現在、全体の半分以下にまで変化している。
男子市場では依然として黒が約50〜55%と過半数を占めるものの、その内訳は単色のクラシックな黒だけでなく、ブルーステッチやメタリックパイピングを施したコンビネーションモデルが主流だ。一方、女子市場における赤の割合は約15%前後まで減少し、多様なパステルカラーや中間色へ需要が分散している。
性別の枠にとらわれないジェンダーレスなカラーパレットの拡充も、近年の大きな特徴だ。グレージュやキャメル、ピスタチオグリーンといった落ち着きのある色調は、性別を問わず自然体で背負える選択肢として支持層を広げている。