オフコースの英語表記と真実|Of Courseが失礼になる罠と解説

オフコースの英語表記と真実|Of Courseが失礼になる罠と解説

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「英語で『もちろん』と言いたいときは『of course』」――多くの日本人が中学校の初期段階でこのように教え込まれてきました。しかし、実際の英会話やビジネス現場において、このフレーズを無批判に連発することは極めて危険です。

言語心理学的なアプローチからof courseの本来の意味を紐解くと、この語句の根底には「当然の道理として(It is natural / It goes without saying)」という強固な前提が存在します。つまり、話し手だけでなく「聞き手にとっても自明の理である」という共通認識を指し示す性質を帯びているのです。

例えば、同僚から「明日の会議の資料はもう印刷した?」と聞かれた際に、単に「Of course.」と短く返答した場合を考えてみましょう。日本語の感覚では「もちろん(やりましたよ)」という爽やかな承諾のつもりであっても、相手の耳には「当たり前だろ、そんな初歩的なことをわざわざ聞くな」という冷淡で傲慢なトーンとして響いてしまいます。質問した側は自らの正当な確認作業を否定されたと感じ、心理的安全性(Psychological Safety)が一気に損なわれる事態に陥るのです。

一方で、相手からの依頼を快く引き受ける場面(「窓を開けてもいいですか?」に対する「Of course! / Of course you can!」など)では、快諾のポジティブな強調として自然に機能します。この「相手の行為を肯定する場合」と「事実の有無を答える場合」の境界線を見誤ることが、日本人学習者が最も陥りやすいコミュニケーションの罠といえます。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。