姫路の種を語るうえで絶対に外せないアイコンが、紫色のブドウの被り物を身にまとい、ママチャリで市内を疾走する編集長「ブドウちゃん」です。そのコミカルで怪しげな風貌から、ネット上では「怪しいプロモーターではないか」「本当の素顔はどうなっているのか」と姫路の種 ブドウちゃん 正体をめぐる憶測が後を絶ちません。
取材データおよび過去のインタビュー、本人の自著記録によると、ブドウちゃんの正体は地元・姫路市出身のクリエイターである高梨潤一(たかなし じゅんいち)氏です。そのキャリアは極めて波乱万丈であり、高校卒業後はプロのダンサーを志して上京。ストリートダンスの世界に身を投じた後、放浪生活を経験しながら路上での似顔絵描きや風船パフォーマー(ピエロ)として日銭を稼ぐ日々を送っていました。
過去のメディア取材において本人が「路上で通行人の足を止めるために、何百回も試行錯誤した泥臭い経験が、メディア運営の原点にある」と述懐している通り、街行く人々の視線を引きつける卓越した演出力は、このストリート時代に培われたものです。帰郷後にイラストレーターとしての活動を開始し、姫路駅前での似顔絵イベントや地域活性化活動に携わるなかで、「姫路の面白い情報を集約して発信したい」という情熱から立ち上げたのが現在の巨大メディアへと結実しました。素顔の高梨氏は非常に礼儀正しく、徹底した現場主義を貫く敏腕プロデューサーとしての顔を併せ持っています。