特急「スーパーはくと」を語る上で欠かせないトピックが、「全席指定席化」の定着と「新型車両更新」の行方です。JR西日本および智頭急行が推進した全席指定化は、着席需要の可視化と車内検札の合理化を目的に実施されました。従来の「自由席に並べば座れる」という感覚で駅のホームへ向かうと、満席時に乗車すらできない事態に直面するため、事前の座席確保が鉄則となっています。
鉄道ファンの間で熱い議論が交わされているのが、1994年の智頭線開業時から第一線で駆け抜けてきた「智頭急行 HOT7000系」の去就です。最高速度130km/hを誇る振り子式気動車として長年山陽本線や智頭急行線を疾走してきましたが、車齢はすでに30年を超えています。鳥取県や智頭急行の公式協議会資料によると、カーボンニュートラル対応やバリアフリー設備を強化したハイブリッド気動車等による「次世代新型車両」の導入検討が本格化しています。現行HOT7000系の力強いエンジンサウンドと独特の先頭パノラマビューを堪能できる期間は、確実に限られてきています。