名手として名を馳せたセベ・バレステロス設計コースの特徴は、卓越したショートゲーム技術と創造性豊かなリカバリーショットを求めた彼自身のプレースタイルが色濃く反映されている点にあります。単にハザードを並べるのではなく、ゴルファーの心理を巧みに揺さぶるトラップが随所に仕掛けられています。
JGMセベバレステロスゴルフクラブのコースレイアウトは、自然の地形を活かしたアウトコースとインコースの計18ホールで構成されています。フェアウェイにはうねるようなマウンドが配置され、平坦なライから打てる機会は決して多くありません。また、グリーン周りには絶妙な位置にグラスバンカーや深いサンドバンカーが口を開けており、安易なミスショットには厳しいペナルティが課されます。
スポーツ心理学の観点から見ると、セベの設計は「プレイヤーの過信(ヒューリスティックなバイアス)」を誘発する構造になっています。「池越えでショートカットできるかもしれない」という甘い誘惑に駆られたショットは、わずかなブレでハザードに捕まる一方、手堅く刻んで正しいアングルを確保したプレイヤーには確実にパーのチャンスが生まれる「リスク&リワード」の原則が徹底されています。