火のない所に煙は立たないと言われますが、鉄腕DASH打ち切り理由としてネット上で囁かれる憶測には、現在のテレビ業界が抱える構造的な変化が深く関係しています。具体的には、次の3つの要因が重なり合った結果です。
第一に、スポーツ中継や大型特番に伴う休止頻度の増加です。近年、日曜ゴールデン帯は改編特番や世界規模のスポーツ中継が優先されるケースが増えており、2週から3週にわたってDASHの放送が空く事例が珍しくありません。毎週視聴する習慣を持つ層が「最近やっていないけれど終わったのか?」と検索窓に打ち込む行動が、サジェスト汚染を引き起こしました。
第二に、城島茂番組降板の噂とTOKIOメンバー出演動向の変化です。TOKIOのリーダーである城島茂さんは50代半ばを迎え、肉体労働を伴う過酷なロケに対する健康不安説が一部夕刊紙などで取り沙汰されました。株式会社TOKIOの運営や他番組の司会業も多忙を極めるなか、国分太一さん、松岡昌宏さんを含めた創設メンバーのロケ稼働日数が以前より平準化されたことが、ファンの疑念を招いた側面があります。
第三に、民放キー局におけるコア層(13歳〜49歳)重視の編成方針です。世帯視聴率が20%を超えていた黄金期と比較すると数字が落ち着いてきたため、「制作費に見合わないのでは」という業界ウォッチャーの推測記事が、いつの間にか「打ち切り決定」へと変質して伝播していきました。