編集部では、オカルト的な噂の検証と安全管理の実態を確かめるべく、現地での定点取材を行いました。そこで目撃したのは、恐怖映像で描かれるようなおどろおどろしい世界とはかけ離れた、徹底した文化財管理と地域の見守りの目でした。
明治トンネル周辺には防犯カメラが複数台設置されており、トンネル入口には車両の進入を厳格に阻む車止めが打ち込まれています。夜間になると、かつて若者たちが車やバイクで乗り付けて騒擾を繰り返した形跡は一掃され、静岡市と地元保存会、所轄警察署による定期的な巡回パトロールが実施されています。
また、ネット上で囁かれる宇津ノ谷峠の事故の噂と現在について警察関係者や道路管理者に取材したところ、噂の多くは明治トンネル自体ではなく、並行する国道1号現道(昭和・平成トンネル付近)で過去に多発したトラックの追突・横転事故の情報が混同されて語られたものであることが判明しました。勾配とカーブが連続するバイパス区間での現実の交通事故リスクが、いつの間にか旧トンネルのオカルト話へとすり替えられていたのです。