「背中が曲がってる」と感じた際、多くの人が姿勢の悪さを疑うが、実際には背中が曲がる原因と病気は多岐にわたる。日常の姿勢不良による筋力低下だけでなく、骨そのものの変形や神経系の異常が隠れているケースが少なくない。
特に注意を要するのが、加齢による姿勢悪化の真相として知られる骨密度の低下だ。中高年以降、特に閉経後の女性に急増する骨粗鬆症による圧迫骨折は、転倒などの大きな衝撃がなくとも、日常の軽微な負荷で椎骨が押し潰される「いつの間にか骨折」を引き起こす。背骨が潰れることで背中がくの字に曲がり、自覚症状がないまま変形が進行してしまう。
また、若年層から中高年まで幅広く見られる疾患として側弯症(そくわんしょう)や強直性脊椎炎、椎間板の変性による後弯症などが挙げられる。単なる筋肉疲労であれば休息や体操で一時的に伸びるが、骨の構造自体が変形している場合は、自力で背筋を伸ばそうとしても激痛が走ったり、物理的に真っ直ぐ戻せなくなったりする点が決定的な違いだ。