フリーランスへと転身して以降、出版業界における彼女の活躍は著しい。単なるタレント本とは一線を画す数々のエッセイやノンフィクション作品は、読者の胸を深く穿つ。特に、自身の体験や社会の影に隠されたハラスメント構造への言及は、多くの犠牲者が声を上げるきっかけを作ってきた。
執筆の舞台裏で彼女が徹底しているのは、感情論に終始しない客観的なファクトの整理と、被害者の痛みに寄り添う繊細な観察眼だ。言論空間で時に晒される言葉の暴力や無理解に対しても、彼女は退くことなく、理路整然と反論を組み立てる。出版業界において彼女のエッセイが長年愛読され続ける理由は、自己対話を怠らず、時代が抱える病理を容赦なく切り刻む圧倒的な切実さがあるからにほかならない。