萬屋錦之介と歴代妻の真実|借金17億と愛憎劇、闘病の果て

萬屋錦之介と歴代妻の真実|借金17億と愛憎劇、闘病の果て

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有馬稲子との離婚からわずか1年後の1966年、錦之介は映画で共演を重ねていた女優・淡路恵子と再婚します。当時、淡路恵子は前夫(歌手のビンボー・ダナオ)との離婚協議中であり、錦之介との関係は世間から「略奪婚」とセンセーショナルに叩かれました。しかし、2人は世間のバッシングを跳ね除け、おしどり夫婦として新たな生活をスタートさせます。

淡路恵子は女優業をほぼ休業し、梨園の妻として錦之介を猛烈に支え始めました。しかし、1982年、錦之介が主宰していた「中村プロダクション」が放漫経営と興行不振の末に事実上の倒産に追い込まれます。残された負債総額は、実に約17億円。個人保証をしていた錦之介夫妻の上に、莫大な返済義務がのしかかりました。

自宅をはじめとする資産はすべて差し押さえられ、淡路恵子は自ら六本木にクラブを出店して接客に立ち、宝飾品や着物を売り払いながら返済資金を工面しました。昼夜を問わず働き詰め、債権者との過酷な交渉に立ち向かった淡路恵子の奔走劇は、昭和芸能界でも類を見ない壮絶な献身でした。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。