マイケル・ジャクソンの最後の様子を語る上で欠かせないのが、ロンドンで開催予定だった復帰公演『THIS IS IT』のリハーサルです。全50公演に及ぶ大規模ツアーを前に、マイケルは完璧なパフォーマンスをファンに届けるべく、極限まで肉体を追い込んでいました。
亡くなる前夜の6月24日、ステイプルズ・センターで行われたリハーサルでは、エネルギーに満ちた歌声を響かせ、周囲のスタッフも復帰の手応えを感じていたと証言されています。しかし、ステージを降りた彼の心身は限界に達していました。長年にわたる過酷なプレッシャーと極度の疲労から、自力で眠ることが一切できない深刻な不眠症に苛まれており、「眠らせてくれ」と周囲に懇願する日々が続いていたのです。