ネット上の口コミサイトやSNS(X、知恵袋など)を精査すると、毎年「月見商戦」の現場で巻き起こるリアルな実態が見えてきます。ポジティブな賛辞が並ぶ一方で、消費者特有の切実な不満やトラブルも浮き彫りになっています。
都内のマクドナルド複数店舗で実施した現場観察およびSNS上の声の収集では、以下のような具体的な証言が確認されました。
「発売最初の土曜日にモバイルオーダーで注文しようとしたら、最寄りの3店舗すべてで月見バーガーが『取り扱いなし』表示になっていて絶望した。結局店舗に直接行ったら、長蛇の列の末に『ソースが一時欠品して補充中』と説明された」(20代会社員・男性)
「10月10日前後に『そろそろ食べ納め』と思ってドライブスルーに寄ったら、月見パイどころかバーガー自体がすでに全種類終了して通常メニューに戻っていた。公式発表で『10月中旬まで』と書かれていても、実質10月1週目までが安全圏だと痛感した」(30代主婦)
さらに、マクドナルドのクルー(店舗スタッフ)経験者による証言からは、月見期間中のキッチンの過酷さが窺えます。月見バーガーに使用されるスチームエッグ(蒸し焼き卵)は専用の丸型エッグリングを用いて店舗で1つずつ焼き上げており、ピーク時にはグリルのキャパシティが物理的なボトルネックになりやすい構造があります。これが、混雑時の提供遅延や「一時的な品切れ表示」の直接的な要因となっています。