一日三食の起源と白米の罠!江戸時代の食事事情と病の真相に迫る

一日三食の起源と白米の罠!江戸時代の食事事情と病の真相に迫る

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江戸時代の食生活を語るうえで外せないのが、身分や階層による圧倒的な格差です。同じ時代、同じ都市に生きながら、長屋の住人と城主とでは口にするものがまったく異なっていました。

江戸時代の食事(庶民)における基本は、徹底した「一汁一菜」です。朝に炊いた白米をその場で温かいまま食べ、具だくさんの味噌汁と漬物を添えるのが朝食の定番でした。昼には冷やご飯に味噌や塩引き鮭、夜はお茶漬けや大根の煮物程度で済ませるなど、非常に簡素な献立が一般的です。ただし、後述する通り米の消費量だけは凄まじく、成人男性で1日に約5合(約750g)もの白米を平らげていました。

一方、武士の食事は格式と質素倹約の狭間にありました。下級武士の食生活は庶民以上に厳しく、麦飯や玄米に漬物、わずかな野菜汁という質素な日々が続きました。対照的に、徳川将軍家の食卓は豪華絢爛そのものです。将軍の御膳には、鯛をはじめとする高級魚の焼き物、季節の旬野菜の煮物、上品な吸い物などが何段ものお膳に並びました。しかし、毒見役が何重にも確認した後の料理は完全に冷め切っており、味の面では決して恵まれていたとは言えない実態もありました。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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