元町工場が他の量産拠点と決定的に異なる点は、極めて幅広い車種ポートフォリオと、自動化と職人技の極端なコントラストにあります。フラッグシップサルーンおよびSUVタイプが追加されたセンチュリーの組み立て現場では、数十年以上のキャリアを持つ熟練工(匠)が、ボディの平滑度をミクロン単位の手作業で研ぎ出し、ドアの建付けを手のひらの触覚でミリ以下の精度に追い込む「センチュリー工房」が稼働しています。
一方で、マスタードライバーである豊田章男会長(モリゾウ)の肝煎りで新設されたGRファクトリーでは、一般的なコンベアラインを廃止し、AGV(無人搬送車)を用いた高精度アライメント測定・手組み工程を導入。GRヤリスやGRカローラといった高剛性スポーツカーを極限の精度で生産しています。さらに、歴代の屋台骨であるクラウンシリーズ(クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステート)もこの元町から世界へ送り出されています。