学校選びにおいて、教育関係資料の美辞麗句以上に頼りになるのが、実際に通わせている保護者による現場の評価です。八王子市立楢原小学校の評判を多角的に取材・分析すると、大規模校にはない「目が行き届く安心感」と「穏やかな人間関係」を支持する声が圧倒的多数を占めています。
「低学年から高学年まで顔見知りが多く、異学年交流が日常的に行われているため、登下校時のトラブルが起きにくい」「担任以外の先生も子どもの名前と個性をしっかり把握してくれている」といった、口コミサイトや保護者への直接ヒアリングで確認できるコメントは、この学校の本質を的確に表しています。
その一方で、ネット掲示板などで時折見られる「のんびりしすぎていて学力競争力に欠けるのではないか」「中学受験を目指す家庭には不向きなのではないか」という懸念についてはどうでしょうか。取材を進めると、学校側が掲げる「自ら学び、心豊かに、たくましく生きる児童の育成」という教育方針のもと、基礎学力の定着に向けたICT活用(八王子市共通のタブレット端末配備)や少人数指導が日常化しており、極端な学力低下といった事実は見当たりません。突出した受験熱こそないものの、基礎学力を着実に培う学習土壌が確立されているのが現場の実態です。