中村小山三は何が凄い?十八代目勘三郎を支え続けた“伝説の名女形”の真相

中村小山三は何が凄い?十八代目勘三郎を支え続けた“伝説の名女形”の真相

中村小山三は何が凄い?十八代目勘三郎を支え続けた“伝説の名女形”の真相について見逃せない 注意点を分かりやすく解説いたします。

中村小山三の凄さを語る上で欠かせないのは、主役を食ってしまうほどの存在感を放ちながら、決して作品の調和を崩さない「名脇役としての絶対的な品格」です。

歌舞伎の配役において、小山三が演じたのは腰元、茶屋の老婆、長屋の内儀といった、いわゆる端役や老女役が中心でした。しかし、彼が一言「へえ」と返事をしたり、花道を歩いて登場したりするだけで、客席からは主役登場時を上回るほどの歓声と「中村屋!」の大向こうが飛び交いました。

長年培われた確かな基礎技術に加え、出しゃばらずとも滲み出る愛嬌と江戸情緒、そして舞台への純粋な祈りのような佇まいがありました。ただそこに居るだけで観客を笑顔にし、芝居の世界へ引き込む力を持っていたことこそ、彼が「歌舞伎界の宝」と評された最大の理由です。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。