年の始めを彩る伝統行事である新年一般参賀は、皇室と国民が直接対面し、祝意を分かち合う極めて象徴的な瞬間だ。長和殿のバルコニーにずらりと並ばれるお姿を一目見ようと、早朝から皇居前広場には全国から数万人の参賀者が詰めかける。
お出ましになられた際、手を振られるリズムや柔らかな表情の隅々から、国民の幸せと平和を心から祈られる深いお気持ちが伝わってくる。とりわけ近年は、参賀者の若年層化や外国人観光客の増加に伴い、現地での熱気は一段と高まっている。ガラス越しに送られる歓声とそれに応えられる温かなまなざしの交歓は、時代が移り変わろうとも変わることのない「皇室と国民の結びつき」を最も端的に物語る光景といえる。