抜歯後に血が止まらない原因と対処法|危険な出血の見分け方と救急基準を詳しくリサーチ! 知っておきたい 重要ポイントを凝縮して配信します。
自宅で正しい圧迫止血を行っても状況が改善しない場合、どのタイミングで医療機関に助けを求めるべきでしょうか。深夜や日曜祝日の場合、「救急外来に行っていいのか」と迷う患者は非常に多く見られます。以下の明確なチェック基準に従って判断してください。
緊急度ランク臨床症状とサイン具体的な行動指針【危険:直ちに受診】
レッドフラッグ・ガーゼを30分間強く噛み続けても、外した瞬間に鮮血がドクドク湧き出る
・口から溢れるほどの巨大な血塊が数分おきに口一杯に溜まる
・喉の奥や舌下まで腫れが広がり、呼吸苦や飲み込みにくさがある
・顔面蒼白、めまい、ふらつき、冷や汗が出ている夜間休日救急歯科の受診目安に合致。地域の「口腔保健センター」「休日夜間歯科診療所」、または大学病院等の救命救急センターへ直ちに連絡の上、受診する(自力移動が困難なショック症状時は迷わず119番)。【要注意:翌朝受診】
イエローフラッグ・ガーゼを噛むと一時的に止まるが、数時間経つと再び鮮血の滲みが強くなる
・抜歯翌日になっても真っ赤な血液が唾液の半分以上を占めている
・処方された痛み止めを飲んでも全く効かない激痛がある口腔外科の再診基準に該当。深夜であれば安静を保ち、ガーゼ圧迫を継続しつつ、翌朝一番で抜歯を担当した歯科医院へ電話連絡して再診予約を取る。【正常:自宅待機】
グリーンシグナル・唾液を吐き出すとピンク色や薄茶色に薄く着色している
・口の中に血の味は残るが、血液そのものが固まって溢れ出ることはない
・枕にわずかな血痕がついている程度緊急受診の必要なし。うがいを控え、頭を少し高くして安静に就寝する。
【プロの結論】自宅待機で問題ない人・直ちに医療介入が必要な人の判断基準
臨床の現場において、患者自身が冷静にトリアージ(自己評価)を行うための最重要ポイントは、「出血の『量』と『速度』を客観視できるかどうか」です。
自宅待機で経過を観察して良い人は、「唾液に血の色がついているものの、口を閉じている分には血が溢れてこない人」です。口の中の不快感は強いものの、血圧が安定し全身状態に異常がなければ、生体の止血凝固システムが正常に機能しています。余計な刺激を与えず、安静にしていれば時間の経過とともに自然軽快します。
一方、慎重になるべき、あるいは直ちに救急連絡を執るべき人は、血液凝固障害を抱えている方、透析治療中の方、高用量の抗血栓薬を服用中の方、そして「30分の圧迫止血を2セット(計1時間)連続して行っても鮮血が止まらない人」です。口腔内の粘膜下に血腫(血液のコブ)が急拡大すると、稀に気道を圧迫して窒息を引き起こす「口底蜂窩織炎」などの重篤な合併症に繋がるリスクがあります。ためらわずに地域の救急医療相談(#7119)や夜間休日歯科診療所に連絡を入れて指示を仰いでください。