作家・百田尚樹とのタッグは、言論界のみならず日本の政界地図を大きく塗り替える引き金となった。二人が結党を宣言した「日本保守党」の誕生は、単なる評論活動の延長ではない。自らの手で政治の舵を取るという、政治ジャーナリズムの枠を完全に踏み越えた挑戦であった。
作家としての爆発的な発信力と大衆動員力を持つ百田に対し、事務総長として実務を冷徹に取り仕切る有本。この二人の補完関係は絶妙を極める。党の綱領策定から候補者選定、日々の党務運営に至るまで、彼女の実務能力と胆力がなければ、瞬く間に国政勢力へと駆け上がることは不可能だったに違いない。
言論人が政治家へと転身する際につきまとう「批判精神の喪失」という懸念を、彼女は行動で跳ね返している。権力の内側に入りながらも、身内に対する妥協を許さないストイックな姿勢は、既成政党の幹事長像とは一線を画す独特の緊張感を漂わせている。