Wisc-V知能検査の結果の見方|Fsiqと5指標の凹凸が示す真実

Wisc-V知能検査の結果の見方|Fsiqと5指標の凹凸が示す真実

Wisc-V知能検査の結果の見方|Fsiqと5指標の凹凸が示す真実を徹底追究! 読者が気になる 情報と解説を分かりやすく展開します。

ネット上の情報やコミュニティでは、「ディスクレパンシーが15以上あると発達障害が確定する」「FSIQが85以上なら通常学級で問題ない」といった言説が散見されます。しかし、臨床心理学および児童精神医学の観点において、これらは誤解です。

WISC-Vはあくまで認知機能のプロファイル(得意・不得意の傾向)を客観測定するツールであり、診断書そのものではありません。DSM-5(米国精神医学会の診断基準)における発達障害(ASD:自閉スペクトラム症、ADHD:注意欠如・多動症、SLD:限局性学習症)の診断は、生育歴、行動観察、学校や家庭での適応状態、問診などを総合して医師が判断します。

典型的な認知パターンの傾向として、ADHD特性を持つ児童は「ワーキングメモリ(WMI)」や「処理速度(PSI)」が他指標より低く出やすい傾向があり、ASD特性を持つ児童は「言語理解(VCI)」と「処理速度(PSI)」の間、あるいは「視空間(VSI)」と「言語理解(VCI)」の間に激しい凹凸を示すケースが多く報告されています。しかし、指標の差の大きさだけで一律に診断を下すことはできません。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。