客室の障子を開けた瞬間、目の前に飛び込んでくるのは遮るもののない海の大パノラマだ。時間帯によって表情を変える海の景色は、どんな高級ホテルの豪華なインテリアをも凌駕する。朝日に照らされて黄金色に輝く水面、そして夕暮れ時のグラデーション。訪れる人々は、ただその景色を眺めるためだけにここを訪れる。
「まるで海の上に浮かんでいるような感覚でした」と、先週宿泊した都内在住のクリエイターは語る。建築自体は素朴でありながら、自然の美しさを最大限に引き出す設計が施されており、現代人が忘れかけていた「自然との対話」を自然な形で促してくれる。